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京アニに関するほっこりする海外記事のまとめ

京都アニメーションの放火(大量殺人)事件 は本当にショックでした。 私は「 ハルヒ 」で初めて京アニに注目し、「 けいおん! 」で熱烈なファンとなり、 移動前のブログ にもいくつか 京アニ関係の記事 を書いたぐらいの人間です。だから、ちょっとおこがましいかもしれませんが、まるで身内を亡くしたような喪失感があって、かなり落ち込みました。 そんな中で慰められたのは、海外の多くのファンが心のこもった記事を書いてくれたことです。京アニのすごさというのは、細部の微妙なニュアンスにあるので、わかる人は中毒になるくらいハマりますが、正直言うと文化の違う海外の人にまで伝わるのかな? という気もしていました。だから、この人わかってるな、と思わされる英語記事を読むと、何か少し救われたような気がしたのです。 その一部を(著作権侵害にならない程度の部分的な)拙訳もまじえてご紹介します。 ・「 京都アニメーションの物語はぬくもりやつながりを祝福していた。火災は悲劇的な生命と伝統の喪失である 」ガーディアン紙社説ーパトリック・ラム イギリス最高のクオリティ・ペーパーと言われるガーディアン紙の社説です。著者のパトリック・ラム(Patrick Lum )氏は、ガーディアン・オーストラリア支局の記者のようです。 Like many fans, I wasn’t really aware of specific animation houses or companies when I first got into Japanese animation as a kid. Anime , as far as I was concerned, came from Japan: end of story. But over time, it became apparent that some of my favourite series and movies were all done by the same studio – a powerhouse named Kyoto Animation. (拙訳)筆者も多くのファンと同様に、子供の頃に初めて日本のアニメーションにはまったときには、特定のアニメーションスタジオや会社は意識していなかった。筆者にとっては、 アニメ というものは日本から来たものであり、そ

コンドルセの陪審定理をGeoGebraで解説してみた

もうだいぶ前の話だけど、ついでに。 コンドルセの陪審定理を、GeoGebraを駆使して解説した記事 を書いてみたので、興味のある方はご覧ください。陪審定理をこれだけ素人にもわかるように噛み砕いて解説した記事は、たぶん他にほとんどないと思います。 ただ、最後の方だけは まだ イマイチうまく書けてないので、機会があれば書き直すかも。

HBO「チェルノブイリ」が科学的に間違っている10の点

今、英語圏のネットでは、アメリカの HBO というケーブルテレビ局が制作した「 チェルノブイリ 」というドラマがかなり話題になっていまして、ドラマとしては相当な傑作だという評判です。 このドラマの日本語版はまだ出回ってないようですが、私のような日本人にとって気になるのは、「チェルノブイリ」のドラマとしての出来よりも、科学的な記述が正確なのか、ということです。 日本では震災の記憶がまだ十分に癒えているとは言えず、特に福島第一原発の事故に関しては、風評被害が大きな問題になっており、原発関連はかなりセンシティブな話題になっているからです。 そんなことを思っていたら、 表題の通りの記事 を見つけました。著者は ポーツマス大学 の環境科学の教授である ジム・スミス博士 。原発問題の専門家のようで、内容にも信頼がおけそうです。 そこで著者にコンタクトをとってみたら、快く翻訳を許可してくれた上に、翻訳をチェックしてくれる日本人の専門家の方まで紹介していただけました。(だから、翻訳時に科学的正確さが損なわれていることもないはずなので、ご安心ください。) 下の翻訳を読んでいただければわかりますが、「チェルノブイリ」は科学的にあまり正確ではなさそうで、しかも結構重要な点で見過ごせない描写があるようです。 このドラマの日本語版の製作については、メディア関係の偉い人たちが検討しているのかもしれませんが、これだけ科学的正確さに問題があることを考えると、個人的にはお勧めできません。日本人とアメリカ人の原発問題に対するセンシティビティは、特に東北震災以降は、天と地の差があります。いくらアメリカでドラマとして高く評価されようと、このままでは日本では受け入れられないと思います。 もし日本語版が出回らなくても、英語に堪能な方がなんらかの形で英語版を視聴することは止められませんが、ドラマの内容を鵜呑みにしてそれをそのまま日本語で垂れ流すのだけはやめた方がいいでしょう。スミス氏が書いている通り、これは「あくまでドラマであってドキュメンタリーではない」のですから。 「チェルノブイリ」のファクトチェックをした英語記事は他にもたくさんあるので、最後にいくつかリンクをあげておきます。 HBO's 'Chernobyl' Fact